実践研究レポート

誰がその戦略を実行するのか?
2015.11.07

 今年度は例年にも増して次々世代経営者候補を選抜するための研修(ファースト・トラック型)を引き受けています。そうした研修の核心は、経営トップとご一緒に、その会社独自の選抜基準を作り込む点になります。これまでの会社の勝ちパターン、組織風土、今後の市場の動き、等を見据えながら、次の次の経営を担う人材のプロファイリング(人物像の策定)をしていく作業です。
 こうしたプロセスをご一緒していると、ある共通点に気づきます。それは、経営トップが人事部(人材開発部)を使いこなしている点です。人事が経営トップに直結しており、どこに、誰がいるのか、個人名で把握しているのです。一方で、あまり上手くいかないケースは、どちらかというと企画部が全体を仕切っており、人事は制度人事のみを担当しているような会社です。トップ自身もあまり個人名には関心がない。機能で人を捉えている印象です。
 私が深くお付き合いさせていただいている経営トップの頭の中には、ある種の経営観があるようです。それは、『ある意味、戦略は誰が作っても、同じような内容になる。大事なのは、誰がその戦略を実行するのか?やりきる人材は誰なのか?』という思想です。この経営観は、「何を語るかよりも、誰が語るのかが大事」という極めてシンプルな話と相通ずるものがあります。次の時代の経営を自分ゴト化できる人材、表面的な頭の賢さや器用な立ち回り力ではなく、いかに想像力の逞しい人材を発掘できるかどうか、これが私の仕事の鍵なのです。

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