実践研究レポート

カリスマ経営者の凄味
2016.02.12

 売上げ2兆円企業のカリスマ経営者が自社の幹部候補生に講話するセッションに立ち会う機会がありました。これまでもお話を伺ったことはあるのですが、改めてカリスマ経営者の凄味に触れました。その凄味はどこから来るのか?これまでの修羅場経験、その決断力と実際の業績など、経験に裏打ちされた言葉の重みが圧倒的に違います。痺れました。
 少し時間をおいて振り返ってみると、その凄味は、「矛盾を抱えている器の大きさなのではないか?」と思い始めています。緻密さや冷静さが求められる事業戦略に対し、戦略を実際に実行する際に求められる組織マネジメントは情の世界です。この相反する二つの世界をカリスマ経営者は一身に抱え込んでおられる。「組織は戦略に従うのか、組織が戦略を作るのか?」これは経営学では永遠のテーマです。つい浅はかな循環論法で思考のジレンマに陥りがちな受講生たちに対し、カリスマ経営者は「夢・志」という時間軸の中で、経営上の矛盾を自ら制御されている。矛盾の中に立ち続ける姿は、”風に立つライオン”のような風格です。
 スキル、理論、理屈を超えたところに立っている経営者に触れることは、受講生が自己変容する際の刺激になります。その姿から発せられる”熱量”が人を変える。その瞬間に立ち会えたことに感謝です。自社の経営者が自ら幹部候補生に語りかける。自身の心情を語る。これこそが一番の後継者育成なのだと思います。

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