お知らせ&実践研究レポート

社内プロジェクトを立ち上げる②
2011.05.20

 先日の某社の事例です。新興国ビジネスの立ち上げプロジェクトに、わざわざ現地法人の社長が参加してくださいました。このプロジェクトのスポンサーの参加は、非常に鍵です。全てのセッションに参加していただく必要はないのですが、冒頭と最後、参加していただければ、対話のセッションがとても深いものになります。以前から、冒頭に、スポンサーが自らの言葉で自分の悩みを語ることで、メンバーの語りを誘発するという効果には注目していました。最後にも参加していただくことで、深い対話を通じて、盛り上がったメンバーの気持ちを受けとめる先になる、という側面も見逃せません。受けとめる人がいるかいないかで、言いっぱなしにならず、実行が担保されるからです。

 さらに、今回が圧巻だったのは、ある判断について、いろいろな考え方が噴出していたのですが、それについて、スポンサーがメンバーの意見を丁寧に受けれいた上で、「それでも、これは俺の考えでやらせてほしい」と言い切った場面がありました。議論をすべて自分のリスクで、引き取ったのです。とても清々しい空気が場に生まれました。研修という形式を活用して実施する、事業寄りの対話セッションは、真剣勝負でちょっと疲れますが、とても達成感があります。

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