- 今年の発明道場が始まりました。
- 2011.06.01
- 今年も発明道場が始まりました。今年で3期目となった、K社の発明道場。発明道場は、特許の書き方や発明のスキルを教える場ではありません。研究の第一人者であるシニア・フェローが、一研究者の立場で、若手の研究者と、切磋琢磨の対話を繰り返し、発明・発見の研究観を伝授する場です。残念ながら、研究観をテキストで教えることはできません。さまざまな先達の研究スタイルに直に触れてもらうことで、そこから若手研究者自らに感じ取ってもらう。盗み取ってもらう。学ぶ側に、そういう構えが必要です。2年間の試行錯誤を経て、ようやくプログラムの内容も固まってきました。3年目にして、改めて思うのは、このプログラムを根底で支えているのは、若手研究者の会社に対する信頼感です。叱られる、怒られる、否定される。そういう過程を経て、本人の中から湧きでてくる研究テーマ、研究スタイルは、無駄にはならない。研修とはいえ、会社はきちんと受け止めてくれるだろう。単に若手研究者のためのガス抜きの場では終わらないはずだ。そういう信頼感があればこそ、参加者である若手研究者もフェロー達も、真剣に対話ができるのです。そういう風土・土壌があればこその発明道場なので、どこの会社でも実施できるものではありません。K社の場合、若手を育てようとするシニアフェロー達、研修を丸投げしない事務局、そして熱心な若手研究者。時間をかけて、ひとつひとつを丁寧に組み上げてきたからこそ、実施できている発明道場であることを再認識しました。事務局のKさん、Mさん、Oさん、お疲れさまです。今年度は、どんな発明・発見の種が生まれてくるのか、楽しみです。
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