- 被災地にて
- 2011.06.03
- 先週末から、被災地支援活動を行っている「緑水の森」のメンバーと一緒に、石巻、気仙沼等の被災地を周ってきました。前回、3月末に周った際とは異なり、街の中心部では瓦礫の撤去が進み、主要道路の機能は回復していました。しかし、各個人の住居の処理は、まさにこれから。石巻の特定の地域では、市の費用で解体撤去が行われ、2年間は建築許可がおりないとのこと。最終的には、国に安価で収用される可能性もあるらしく、しばらく先のみえない状況が続くそうです。この宙ぶらりんの状況下で、避難所生活をされている被災された方達の心中を思うと、何ともやりきれない気持ちになります。今後、仮設住宅に入ることができたとしても、場所によっては、「孤立化」によるメンタル面の問題も浮上してくることでしょう。一方、震災直後から活動してきたボランティアにも、疲れの蓄積が見え始めていました。ボランティアの数自体も、GWをピークに、減少しつつあるようです。今回の震災は本当に息の長い支援が必要なので、 メンバーの一時交代、フレッシュな戦力の投入が必要な時期のように思います。少し気になったのは、「心が折れた」という表現をするボランティアの多いこと。今後、持続的な支援のためには、ボランティアを支える仕組みも必要です。そうした中で、たくましくボランティア活動をしている面白い人たちにも遭遇し、希望を感じました。まるで、幕末の脱藩浪士のように、自由にネットワークし、時にボランティアでは対応できない内容を事業化しているような人たちも。ちょっと疲れてしまったボランティアとフットワークの軽いボランティア、多種多様な人たちがお互いを立てなおし、リセットできるような場、智慧を共有しあえるような場を設けることで、何かお役に立つことができないか、思案中です。
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