お知らせ&実践研究レポート

子供の対話×大人の対話@東大
2013.07.09

7月6日(土)@東大本郷キャンパスにて、中原先生主催の公開研究会に登壇させていただきました。学級崩壊した教室を再生する小学校教師として、注目を集めておられる菊池省三先生とご一緒しました。(NHKプロフェッショナルでご存知の方も多いとのでは) 菊池先生から、小学校の学級で対話を成立させるために、対話の土台づくりが不可欠であるということ、そのために「言葉のシャワー」という、「その人のいいところ本人に伝える」という活動の実践活動とその実践知を、実際の映像を交えて、話していただきました。今回の研究会のテーマは、子供と大人の対話との違い。私の担当パートでは、子供と違って、大人、特に組織に働く大人は、立場・役割を背負っているので、それをどう外して、本音の対話の場づくりをするか、という経験をお話しました。

子供の対話の入口が「褒め言葉のシャワー」だとすれば、大人の対話の入口は、「本音の交流」です。一見、大きな違いのように見えますが、よくよく考えてみると、その現場に不足しているもの、満たされていないものを補充しているように思います。菊池先生の荒れた教室では、子供の使う言葉が乱暴で、攻撃的だからこそ、「褒め言葉のシャワー」が効いてくる。私の立っている現場では、建前・キレイゴトがメインだからこそ、本音の言葉、いわば気持ちの交流が効いてくる。表面的なアプローチの違いはあれど、対話の土台づくりという、本質的な観点では、実は共通性があることを再認識しました。

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