- 具体的な解決策に走る前に・・・。
- 2011.08.24
ある教育学者の方と一緒に、某学校の風土改革のお手伝いに行ってきました。現場の話を聞いて、論点を整理し、打ち手を提案しましたが、イマイチ、先生方には響きませんでした。なぜか・・・?
完全にわたし自身が問題解決モードにハマっていたのです。先生達の問題をわたしが解いてしまっている。それでは、動きませんよね。外部の人間の「べき論」ですから。当事者の納得感がない。肚落ち感が当然ない。やってしまいました。
①まずは当事者であるメンバーの気持ちを聴いてみる。不平・不満にも、しっかり耳を傾ける。
②メンバーが潜在的に感じているタブーを言語化してみる。
③タブーに対して、自分達の認識(立ち位置・スタンス)を再確認する
④具体的な打ち手を考える
④の具体的な打ち手(解決策)に走る前に、その背景にはどんな意図やメッセージがあるのか。そこに到る①~③のプロセス(主観的な想い)を共有することなしでは、前に進まない。問題の原因分析以上に大切なことは、打ち手の前提となる現状認識を気持ち的に共有することが、解決の物語を生みだす出発点である。この問題解消の基本を忘れてしまっていたのです。申し訳ないです・・・・。
ちなみに、自分なりに振り返ってみると、
1)持ち時間が少なくなり、解決を焦った
2)困った顔の先生達を前にして、何かお役に立つものを残したくなった
3)共感するあまり、問題に感情移入し過ぎた
こんなことが、わたしの中では起きていたようです。
みなさまも、どうぞご用心を。
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