- 対話の種類:「ヨコに拡げる対話」と「タテに深堀る対話」
- 2012.01.12
本年もよろしくお願いいたします。
なかなかBlogを更新することができず、失礼しました。
12月は、ワークス研究所や富士通ユニバーシティなど、各地で講演をさせていただきました。意見交換を通じて、貴重な視点を教えてくださった参加者のみなさまに、改めて感謝します。
年末はちょっと時間を見つけて、他の方が主宰されている対話の会に参加させてもらいました。参加者として対話に参加させてもらえると、ファシリテーターとなってしまうと、どうしても見えなくなってしまう場の一面を内側から体験できて、貴重な体験でした。
そんな経験を通じて、改めて感じたことは、「対話の種類」ということです。
どうしてもパーソナル・コーチングが出発点ですので、個人や個人の生き方に興味が向かいます。結果として、深い対話、本音の対話、のような対話を好む傾向があるようです。一方で、ゲストのストーリーテリングを聞いて、それを起点に、ワールド・カフェ等のように、アイディアを交流させる対話もあるわけです。自分の外への興味関心が広がっていくのはとても楽しく、刺激的なのですが、個人的には、どうもモノタラナイ感じがしました。「よし、ヤルゾ!」と、自分として動き出せる感じまで、いけないのです。
どちらの対話がよいというわけでもなく、そこに集まった人に応じて、いろいろな対話があれば、いいわけですよね。
同じ対話といっても、対話にも種類がある。「ヨコに拡げる対話」と「タテに深堀する対話」とでも言っていい感じ。それは、コーチングが、同じ名前でコーチングと呼んででいたにもかかわらず、その言葉を使っている人によって、かなり色合いが違っていった経緯と、少し似ているような感じです。
「対話の種類」という発想をきっかけに、ちょっと気がついたことは、「誰もが深い対話をもとめているわけではないんだなぁ」という、当たり前のことです。特に、組織の中の当事者同士の場合には、イイ距離感覚も必要な訳ですから、無理に深い話をする必要はないのでしょう。「これまで、ちょっと自分の趣向に応じた場づくりをしていたかなぁ・・・」と、反省した次第です。
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