お知らせ&実践研究レポート

自由自在に、役割意識から抜ける
2011.07.12

あるクライアントさんから、「女性は役割と個人を上手く使いこなすことできるのよ!」という話を伺いました。例えば、女性同士だと、管理職とパートの人が一緒に海外旅行して、パートのおばちゃんが管理職の人に、会社とは別の世界を教えてあげる。そういう関係性があるそうです。驚きました。発想が柔軟ですね。場面によって、役割としての側面と、個人の側面を自在に使いこなしているのですね。

男性の場合、どちらかというと職場の役割意識が抜けず、仕事の枠の外でも、つい、これまでの役割に基づく関係性を引きずってしまいがちです。例えば、50歳を超えて役職定年を迎えた時、どれだけの人が、かっての部下の下で、堂々と、やりがいをもって、働くことができるでしょうか。(私自身も、大手町の駅で、元銀行時代の上司にあったりすると、当時の関係性のモードに瞬時に戻って、最敬礼の挨拶をしています)。

教える人と教えられる人の関係が時に逆転するような関係の中においてこそ、「集団の学び」が加速的に起きるような経験があります。(それは理想の学校ですね) わたしの場合、研修講師という仕事柄、つい教える立場・役割にはまってしまいがちです。武術や雅楽などの弟子の立場で、導いていただける感覚がとても好きなのですが、それは固定的な役割意識を抜けだそうとしているのかもしれません。

因みに、その女性のグループは、シーンによって、呼び方を変えているそうです。仕事の時は、○○さん(名字)。遊びの時は、○○ちゃん(下の名前)。柔軟というか、生活の智慧ですね。

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