お知らせ&実践研究レポート

対話の目的とは? (そもそも論)
2011.07.16

対話の目的は、お互いの共通項を見つけるためにある。ずっとそう思って、仕事をしてきました。

しかし、どうもそれだけではなさそうです。

対話の目的は、むしろ互いの違いを知ることにあるのではないか?

最近、特にその想いが強くなってきました。お互いの違いを知り、そういう違いに到った(到らざるをえなかった)背景を理解することで、初めて尊敬や敬意が生まれ、信頼関係が生まれてくる。そんな風に考え始めています。

社会の中でも、会社の中でも、そもそもの前提が異なる人と、協働することが必要な場面が増えています。例えば、正社員と契約社員。同じ社員、同じ名刺を持っていても、その前提となる仕事観は、かなり違っています。それを今さらとやかくいっても、なかなかコトは解決しません。そういう人たちを共通項で結びつけようとするアプローチも大切ですが(それこそが基本だとずっと思ってきましたが)、少し無理があったのかもしれません。まずお互いの違いを認め合うことから出発すると、語る内容に無理がなくなり、またひと味違った対話の場になるような気がしています。

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