お知らせ&実践研究レポート

被災地での車座
2011.07.23

今週は被災地でのボランティア活動の一週間。復興支援の一環として、被災地の某社で車座を実施してきました。被災地での実施は、初めての試み。支店長からメンバーまで参加されるという、当事者同士の車座でしたので、運営の難易度としては、高いケースです。

「あまり余計なことは考えず、問題を無理やり解決しようとするのではなく、まず問題を共有する。それだけをシンプルにできれば、必要なアクションは自然に見えてきます。」 冒頭に、そのことだけを強調してみました。

勇気ある参加者が、これまでのチームの運営体制の問題点と思ってきたことを本音で語りなおして下さったことをキッカケに、メンバーのプライベートの問題までテーマとなったり・・・。結果的に、とても賑やかな場となりました。特徴的だったのは、「組織の問題や人間関係のタブーが綺麗に言語化されると、笑いが起こる」という現象です。これまで溜まりに溜まったタブーに陽が当たり、場が凍る一瞬。そして、笑いと共に、場が反転する。そういう現象です。この背後では、実際、何が起きているのでしょうか。当事者同士のケースで、よく遭遇するのですが、わたしもまだよくわかっていません。

今回の学びは、わたし自身の思いこみの発見です。「被災地だから、かなりメンタル面が表出するのではないか・・・」と、勝手に思い込んでいたのですが、参加メンバーのお話には、むしろ「日常に戻ろうとする強い力」を感じました。もちろん、メンタル面が全て解決したわけでななく、そうしたものを抱えながらも、少し横に置いて、今は目の前の仕事に注力していこう。そんな場の空気感です。外の人間にとっては、「被災地」ですが、現地の方にとっては、「故郷」(My Home Town)なんですね(当たり前のことなのですが)。被災地支援から復興支援に。支援のフェーズが変わり始めていることを実感しました。

 

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