お知らせ&実践研究レポート

気づいて学ぶのか、学んで気づくのか?
2011.11.17

相変わらずのピークシーズンが継続しており、なかなかBlogの更新ができず、申し訳ないです。

今日は、ひとつ、直近のエピソードをご紹介します。

先日、某社の研修デザインの仕事をしていた時に、長年、私のエージェントを務めてくださっているいるS社のKさんが、こんなことをポツリと言いました。

「学んでから気づくより、気づいて学ぶほうがいいですよね。」

うん、なるほど。名言ですな。

知識をダウンロードするように、フレームワークを学んで、そこから気づこうとするよりも、確かに自らの実体験の中で何かに気づいて、そこで問題意識を持ってから学ぶ方が、確実に学びは深く定着します。(当たり前のことですけど)

でも、どうもわたし達、日本の教育に慣れてしまっていると、「何か新しいことを学ばないと、何かに気づけない」という思考にハマっているように思うのです。その結果、いつの間にか、何のために学んでいるのか、手段と目的が入れ違ってしまうこともよくあります。(この辺りは、以前、「時に学び止めが必要」ということを発言していた記憶があります)

できれば、まず実体験をして、自分なりの問題意識をもってから、主体的に学ぶ。「自分が主人公の学び」とでもいいましょうか。正解が見い出しにくい状況だからこそ、まずは個人のセンス(感覚)を出発点に据えた学びのデザインが大切だと思う、この頃です。

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